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現代重工業と大宇造船海洋の合併に向けての動きが韓国で進んでいます。
まずは現代重工業を「韓国造船海洋」(存続)と完全子会社の「現代重工業」(新設、非上場)に分割します。その後で「韓国造船海洋」が「大宇造船海洋」と合併するという流れ(親会社に「韓国造船海洋」をおいて、その下に製造会社の現代重工業、大宇造船海洋などが並ぶという形を想定しているらしい)。
労組の反発もありましたが何とか最初の段階の会社分割案が株主総会を通りました。困難はあったもののここまでは順調と言えるでしょう。
ただし、次の段階がかなりやっかいみたいです。というかほぼ無理ではないのか?というレベル。実際にはどうなっていくのでしょう。
目次
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株主総会で現代重工業の分割が承認
先程も書いたように臨時の株主総会で現代重工業の分割が2019年5月31日に承認されました。
当初、株主総会をする場所が労組に占拠されてしまったので場所を急遽変更してなんとか株主総会にとりつけました。
現在は文政権ということで労組の勢力が非常に強く、暴力行為もゆるされるような状況なので現代重工業としてもかなり大変でしたがまずは順調に第一歩を進めることができたと言えるでしょう。
(参考:現代重工業が株主総会で法人分割を承認、大宇造船海洋との合併へ進む)
現代重工業と大宇造船海洋の合併には海外の承認が必要
ただし、次の段階がもっと大きな壁となります。
それは海外の承認。
中央日報の記事によるとまずは韓国公正取引委員会の企業結合審査を通過しなければならないとのこと。これは何とかなる可能性はあります。
でも、更にその次に中国と日本・欧州連合(EU)など少なくとも10カ国から各国競争当局の結合審査で承認を受ける必要があるとのこと。1国でも反対すれば合併ができないようです。
10カ国の中で中国と日本は韓国のライバルになります。特に日本は韓国の造船会社への政府支援は公正な競争を妨げるとしてWTO(世界貿易機関)に提訴しています。
この状況で中国と日本が承認するとは思いづらい。またEUは寡占に対して非常にうるさい。よって合併は無理ではないかと考えられます。
この承認だけでも4ヶ月から1年ぐらいかかるとされ、合併が仮にできるとしてもかなり先の話になりそうです。
現代重-大宇造船の合併、さらなる壁は海外の承認
(以下、一部引用) 31日に現代重工業が労働組合の反対を乗り越えて法人分割(物的分割)のための株主総会を通過させたとしても、大宇造船海洋の買収を完了するまではまだ壁が多い。現代重工業が大宇造船を完全に買収するには、海外各国の「結合審査」をすべて通過する必要があるが、この過程が容易でないからだ。 新しく設立される持ち株会社は、現代重工業の事業法人、大宇造船・現代三湖重工業・現代尾浦造船などが子会社に編入され、世界最大の造船グループとなる見込みだ。昨年基準で現代重工業と大宇造船海洋の世界船舶受注シェアは21.2%。特に国内造船業界が強い超大型原油運搬船(VLCC)と液化天然ガス(LNG)運搬船の場合、シェアを合わせると世界市場のそれぞれ72.5%、60.6%を占める。造船業界の寡占をめぐる論争を招くということだ。 このため、まず韓国公正取引委員会の企業結合審査を通過しなければならない。その次に中国と日本・欧州連合(EU)など少なくとも10カ国から各国競争当局の結合審査で承認を受ける必要がある。一国でも反対すれば両社の合併は水の泡となる。 中国・日本競争当局の承認を得るのが難しいという予想が多い。グローバル造船市場で韓国と競合する国の企業が、韓国国籍の世界造船トップ企業が誕生することを歓迎する理由はない。船舶の購買が多いEU・米国などでも難関が予想される。特にEUは反独占禁止規定が強いため、LNG運搬船などで圧倒的な優位を占めることとなる今回の合併について厳しい見方をする可能性が高い。特に来年から国際海事機関(IMO)の環境規制でLNG運搬船の発注が世界的に急増すると予想されるため、なおさらだ。 (一部引用ここまで) 引用元:現代重-大宇造船の合併、さらなる壁は海外の承認(中央日報(ヤフーニュース内)2019年5月31日) |
非承認は織り込み済み?
ただ、合併話を進める上で他の国の承認が下りない可能性が高いというのはさすがに織り込み済みなのではないかと思います。
となると狙いは何なのだろう?
現代重工業としては分割することで身軽になることを狙っている可能性はあるかもしれません。
とりあえずそれぐらいしか思いつかない、、、。
韓国の反応は?
韓国の主な反応は以下の通りです。
次の関門よりも労組に対する意見が多い印象でした。
<韓国の主な反応まとめ>
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まとめ
- 現代重工業と大宇造船海洋が合併を進めている
- 労組の反発もあったがその第一歩の会社分割は進んでいる
- ただし次の海外承認がかなり困難
現代重工業の会社分割が進んだことで大宇造船海洋の合併はできるのかなと思っていましたがとんでもなかったです。次の海外承認が問題どころかほぼ無理筋でしょう。
ただし、現代重工業としては分割ができただけでも構造調整がしやすくなるということを考えているのかもしれません。このあたりは何とも言えないところですが。
ともかく各国の審査だけでも4ヶ月~1年かかるということで結論は先送り。今後の推移を見守りたいと思います。
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