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今回はアメリカと韓国の関係性についてのお話。アメリカ軍の韓国撤退関連情報を中心にについてまとめていきます。
ここ数年になりアメリカ軍の韓国撤退の話が盛んに聞かれるようになってきました。最初はトランプ大統領が韓国にアメリカ軍駐留のためのお金を出させるためにフラグを立てていただけかと思われていましたがどうやら本気でアメリカ軍の撤退を考えているようにも見えます。
この辺り、最近のアメリカの動きを見ていきましょう。
目次
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韓国のアメリカンスクール閉鎖
2018年11月16日に突然、韓国ソウルにあるアメリカンスクールの閉鎖が発表されました。2019年中にはアメリカンスクールを廃止することが決定しています。
韓国にある米軍基地縮小に伴う動きと見られていますが移転ではなくて閉鎖となっているところがポイントでしょう。
その前には在韓米軍は2018年6月にアメリカ司令部をソウル中心部の龍山基地から約60キロ南方の平沢(ピョンテク)のハンフリーズ基地に移転しています。これは北朝鮮からすぐ近くに基地をおくとミサイル攻撃に対応できないとの理由。すなわち北朝鮮との戦争に備えたものと考えられていました。
これらの動きを総合的に判断すると北朝鮮と何かあった時に「場合によってはアメリカ軍は韓国から撤収する」という動きも視野に入れている可能性があります。
韓国はそれに先立って2018年9月に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談で、軍事境界線付近の飛行禁止区域拡大や、監視所撤収などで合意しています。アメリカに何の連絡もしないままにこれらの合意を勝手に進めた韓国にアメリカは激怒としたとされています。
境界線付近の軍を撤収することで北朝鮮の監視が困難になった。
韓国軍と共に北朝鮮と対峙しようとしていたアメリカとしては「もう韓国が一人で勝手にやれば」と思った可能性は否定できないでしょう。
(参考元:ソウルのアメリカンスクール“閉鎖”にみる米国の意思… 在韓米軍撤退への布石 室谷克実氏「朝鮮有事を想定した動きか」zakzak2018年11月25日)
米韓合同軍事演習も中止もしくは縮小
2018年から2019年にかけて米韓合同軍事演習も中止もしくは縮小されています。
2019年3月2日には「Foal Eagle(フォール・イーグル)」、「Key Resolve(キー・リソルブ)」といった北朝鮮との紛争に備えた軍事演習を中止を発表。
トランプ大統領はお金がかかる演習をするのはもったいない。そして北朝鮮との交渉中に米韓合同軍事演習をすることで刺激したくないとしていますが、米韓同盟の維持、そして問題が起きた時のとっさの対応力の維持を考えたら米韓合同軍事演習をしないことはあり得ません。
でも現実には米韓合同軍事演習の中止もしくは縮小の流れが2018年から続いている。
これらも韓国から米軍を撤退するための動きの1つの可能性があります。
韓国はアメリカが怒って勝手に撤退することを望んでいる?
先にも書いたように韓国はアメリカに何の相談もなしに軍事境界線付近の飛行禁止区域拡大や、監視所撤収などで合意しました。その動きに対してアメリカは激怒しています。
そしてハリーハリス駐韓米国大使は「私たちの(韓米)同盟は強固に維持されているが、私たちはこれを当然視してはならないはず」「米国は自分の利益のために韓国に軍隊を置いているのであって、韓国のためではないと。バカも休み休み言うべきだ。」「在韓米軍基地がたとえ、米国の戦略的な利益のために必要であったとしても、韓国人たちが望まなければいつでも離れる用意があると見なければならない」などと述べています。
(参考:「米韓同盟消滅」にようやく気づいた韓国人(日経ビジネス2018年12月7日))
すなわち、アメリカ軍と共に北朝鮮に対峙しようと思ったら勝手な動きはするべきではないと韓国に警告しているわけです。
それでも韓国はそんなアメリカの言動を直視しようとしない、もしくはわざと怒らせているのかもしれません。
韓国の運動家は(日本の運動家も同じですね)、アメリカが勝手に怒ってアメリカ軍が韓国から出ていくことを望んでいます。すなわち「自分たちには悪くないのにアメリカ軍が勝手に撤収した、ひどい話だ」という形を作り出したい。それならば韓国国民も納得する可能性があるからです。
さすがに何の脈略もなく「アメリカ軍は必要ないから韓国から撤退しろ」という話は韓国国民は受け入れない。だからアメリカが自分勝手に動いたというシナリオを作りたいわけです。
そして、もしかしたら文政権も韓国からアメリカ軍が撤退することを望んているのかもしれません。だからわざとアメリカを怒らせようとしているのかも。そしてアメリカの反応と韓国国民の反応を見て次にどこまで北朝鮮寄りに動けば大丈夫なのか?などと考えているのかもしれません。
間違いなくアメリカは勝手な行動をする韓国に対して怒っています。韓国国民が「何だかんだ言っても最後にはアメリカは韓国を助けてくれる」と思っていると大変なことになる可能性があります。
特にトランプ大統領は合理的な考えをする人物です。韓国の行動がアメリカの利益に反するとなったら切り捨てることも厭わない可能性があります。そして最近ではそのトランプ大統領の動きに賛同する政府要人も増えています。
フィリピンではアメリカ軍が立ち去った後に中国が侵略
ここで過去を振り返ってみます。
過去にはフィリピンでもアメリカに対する反発がありアメリカ軍はクラーク基地から撤退。するとすぐにフィリピン海域には漁業をするふりをした中国海軍が現れ、まんまと占領しました。そして現在まで中国が占領しています。
一方でアメリカ軍が韓国から撤退した時にどのような動きが出るのか?
北朝鮮と韓国の首都ソウルは目と鼻の先。戦争になれば北朝鮮はすぐにソウルにミサイルを打ち込むことが可能で、もしそうなったら大惨事です。
その動きを被害なしに防ぎ切ることはまずもって困難でしょう。単純に考えて北朝鮮はその脅しだけでも韓国を手中に入れることができる可能性がある。口先だけの戦争で韓国を支配できる可能性があるわけです(文大統領は韓国国民のためという詭弁を使って降参する可能性あり)。
その抑止力となっているのがアメリカ軍だとすれば韓国は滅亡の道を自ら動いているのかもしれません。
アメリカの朝鮮半島におけるシュミレーション(韓国を完全に見捨てる?)
アメリカは朝鮮半島に対していくつかのシュミレーションをしていることでしょう。
1つは北朝鮮への軍事的に介入して北朝鮮政権を解体して韓国中心の統一を図るもの、そしてもう1つは米軍を韓国から撤退させて、先のような形で北朝鮮中心の統一を傍観するというもの。
そして最近のアメリカの動きを見る限りでは、後者の北朝鮮中心の統一を傍観するという方向性に動いている可能性を感じます。
でも、それをそのまま実行すると将来に向けての不安があります。
韓国の経済力と北朝鮮の核開発力とがあれば、韓国と北朝鮮が合併した後の国は大きな力を持つからです。韓国側の豊富な資金を元に北朝鮮の核開発力を活用して核兵器をどんどん開発していく可能性がある。これは文政権が望んている未来でもあるかもしれません。
アメリカとしてはそれは少なくとも避けなければいけないということで、次なる手としては韓国を経済的に破壊するということを視野に入れている可能性があります。
2019年7月1日に日本は韓国に半導体素材などの輸出優遇から除外するという発表をしました。またホワイト国からも除外するということも発表、段階的な動きを見せています。
これらの動きは韓国経済の核となる製造業を破滅に追い込むものです。そして仮に韓国の製造業が破綻したら欧米がその製造業を買収する動きに出る可能性があります。韓国の海外工場などを押さえ、韓国国内に残っている工場などは縮小する。
そうすればアメリカはここしばらくの未来で必要とされる半導体を手中に収め、軍事面だけでなく製造業や経済面でもアメリカは世界を握ることができる可能性があります。その半導体の原材料となる物資も同盟国の日本がほとんど手中にしているので中国との貿易戦争もやりやすくなる。
そして前回のようにIMFは韓国を助けない可能性もあります。製造業が破綻した後は金融も引き上げ、どうしようもない状況にしてから北朝鮮に引き渡すという形を想定しているかも。そうなれば合併後の朝鮮半島は核開発力も大幅減となります。面倒な米韓同盟を続けるぐらいならば完全に破棄しておいしいところだけ入手する。これがアメリカが考えているシナリオなのかもしれません。
すなわち日本を利用しての韓国潰しをアメリカが考えている可能性も考えらるわけです。
(参考:韓国制裁はアメリカの指示で日本が執行?)
このシュミレーションが本当だとすれば日本もいいように利用されており腹立たしい部分もありますがアメリカと喧嘩しても勝てるはずもなく、基本的にはアメリカのシナリオ通りに動かざるえないでしょう。
やはり日本は日本の国益を守る動きをすべきでありそれはアメリカにある程度は追従するものであるのは仕方ありません。
できればその前に韓国が自らを守る動きをして欲しいところ。今のままでは大変なことになる可能性があります。
歴史的な米朝会談が実現した理由と内容は?
2019年6月30日(日)に歴史的な米朝会談が実現しました。
トランプ大統領がツイッターで呼びかけて電撃的に実現したと言う触れ込みですが、恐らくこれは嘘でしょう。普通に考えて北朝鮮が応じるはずがない。
おそらくはアメリカがG20後に韓国を訪問すると決まった時にはすでに米朝会談が計画されていたのだろうと思われます。
もともとトランプ大統領はアメリカを訪問した文大統領と3分しか会談をしなかったと言われています。そんなトランプ大統領がG20会談後にわざわざ韓国に行くのは不思議なこと。でも北朝鮮との会談を予定に入れていたのであれば納得ができます。
韓国の報道ではアメリカが来るということで韓国の存在感をアピールしていましたがアメリカの勝手な都合で韓国が利用されていただけなのでしょうね。
そしてもう1つの疑問があります。何故、北朝鮮は米朝会談に応じたのか?何らかのアメリカの譲歩が無ければ会談はあり得ないかと。となると会談の内容が気になるところです。
でも、その米朝会談の内容は出てきていません。そしてその会談は韓国国内での会談にあるにも関わらず韓国抜きで行われました。韓国国内の会談でしかも当事者であるはずの韓国が抜けるのはあまりにも不自然(韓国国内ではあえて脇役に徹したと美化されて報道されていますが)。
もしかしたらアメリカ軍の韓国撤退ならびに北朝鮮の現体制存続などについて話がなされたのかもしれません。北朝鮮にとっては嬉しい話なので会談に応じた可能性がある。そしてこれは韓国には話できない内容なので韓国抜きになった。
そう考えると全て辻褄があいますね。
この推測が正しければ今回の米朝会談の内容は闇に葬りされれることになるでしょう。あまりにも不自然な米朝会談はこうして生まれた可能性があります。
あと、この歴史的な米朝会談はトランプ大統領が自画自賛したものです。世界的、歴史的ニュースとして賛辞を集めたいと考えていたことでしょう。
それにも関わらずその後の報道は日本の韓国への輸出優遇廃止のニュース一色になっています。普通に考えたらトランプ大統領は自らの存在感の薄さを激怒しそうなもの。
でも静観しているということは、、、やはりアメリカの計画通りの動きであった可能性を感じさせます。
まとめ
- アメリカは昨今の韓国の動きに相当苛立っている
- アメリカ軍の韓国撤退も視野に入れた動きが2018年から2019年にかけて活発化
- 本格的にアメリカ軍が韓国から撤退する可能性あり
- ただし、その前に韓国を経済的に破綻させる動きがあるかも
今回は昨今のアメリカ軍の韓国からの撤退に通じる動きなどからアメリカの今後の動きを予測してみました。予測の部分も多くあり、恐縮ですが、それほどおかしな予想でもなく十分にあり得ると思われます。
現実にはそのような形にはなってほしくないのですが現実にはその未来に進んでいるように感じます。
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