韓国国防科学研究所（ADD）の軍事機密68万件が流出、アメリカも激怒か？

韓国国防科学研究所から68万件もの軍事機密が流出したとのことです。アメリカとの軍事協力体制にも問題が出てくるかもしれません。その辺り報道の内容を解説していきます。

記事「韓米同盟へ影響か？「軍事機密68万件が流出」韓国国防科学研究所の退職研究員60名」より

記事をざっくりとまとめると以下のような感じ。

韓国国防科学研究所の退職者から大量の軍事機密流出

韓国国防科学研究所の退職者から大量の軍事機密流出があったようです。

韓国国防科学研究所とは？

韓国国防科学研究所は韓国における国防部傘下の研究機関になります。1970年に設立され今年で50年を迎えます。

兵器の研究開発と評価や国防に必要な装備を開発・改良を行うことを任務としている組織。

すなわち韓国軍関係の開発などを行っているわけでそこには韓米軍事機密も含まれている可能性があります。また米軍と連携することを前提にしている武器などもありそこには米軍関連のデーターも入っている可能性があります。

国の軍事機密が民間に渡ったとすれば大問題。しかも国外にも流出した可能性もあるとなると取り返しの付かない話です。

アメリカはもちろんのこと韓国と軍事協定を結んでいる国から批判され信用を失う可能性があります。もちろんアメリカ以外の国からの信頼を失うことにも繋がります。

68万件もの軍事機密が流出か？

流出した軍事機密は発覚しただけでも60人で68万件にもなるとのこと。

そしてその人達はンファ、LIGネクストワン、イオシステムなど防衛産業の民間企業に再就職したと見られています。他の記事を見ると海外企業に就職した人もいるとのことで既に海外にいます。

単純に考えれば自分を高く売るためにお土産をもって再就職したと言えるでしょう。場合によっては企業も処罰の対象になるかもしれません。

あと今回の記事では書いてないのですが、どうやら昨年の退職者100人程度を調べただけで60人もの問題が発覚したようです。以前からの慣行だったという指摘もあり過去に遡ればもっと多くの流出があった可能性が高いと言えるでしょう。

あと今年2020年6月から再就職の規制が厳しくなるということでその前に再就職しようと動いた人が多かったという指摘もありました。

過去にも流出事件は起きていた

ADDをめぐる流出事件は過去にもありました。

2006年にはADD現職研究員が前ADD所長が運営する軍需産業コンサルティング会社を介して海外防衛産業企業にレーダー性能関連の機密を流出した疑いで逮捕されています。

また、2014年にはADDのコンピュータ3000台がハッキングを受け無人偵察機と携帯対空ミサイルなど数百の武器開発に関連する機密が流出したことがあります。

最もセキュリティーレベルをあげなければいけない軍関係ですがかなりお粗末な状況と言えそうです。

韓国の反応

韓国の主な反応は以下の通り。

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