サムスン電子の営業益2.7%増 下方修正の予想は上回る=1~3月
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2020.04.07 10:48
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が7日発表した2020年1~3月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は6兆4000億ウォン(約5710億円)で前年同期比2.7%増加した。前期比では10.6%減となった。
売上高は55兆ウォンで前年同期比4.9%増加。前期比では8.1%減少した。
営業利益率(売上高に営業利益が占める割合)は11.6%と、16年7~9月期(10.9%)以来の低水準となった。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、証券各社はサムスン電子の業績見通しを引き下げていた。各社の直近1カ月間の予想平均(営業利益6兆256億ウォン)に比べると、予想を上回る良好な業績を収めたといえる。ただ、新型コロナウイルスによる影響が3月半ば以降、本格的に表れており、不確実性が次第に高まっていることから、4~6月期の業績は振るわないとみられている。
1~3月期の部門別業績は後日公表されるが、半導体事業は良好で、スマートフォン(スマホ)事業も予想より悪くなかったようだ。
半導体事業は新型コロナウイルスが広がる中でも生産に支障が出ず、逆に非対面ビジネスの好況でサーバー向け半導体メモリーの需要が伸び、価格も上昇したことで良好な業績を収めたとみられている。
スマホ事業は、新型コロナウイルスの影響で「ギャラクシーS20」や折り畳みスマホなどフラッグシップ機の販売は低調だった一方、出荷への影響は限定的だったと推定される。
tnak51@yna.co.kr
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