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今回は韓国関係ありません。伊藤詩織さんの訴えた民事裁判についてまとめておきます。内容が間違っている部分があればご指摘いただければ幸いです。
目次
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伊藤詩織氏が主張する山口敬之氏に性的暴行を受けたとする問題の経緯
伊藤詩織氏が山口敬之氏から性的暴行を受けたとする問題の経緯についてまずは簡単にまとめます。
伊藤詩織氏が山口敬之氏と2人の立場
【伊藤詩織氏】
アメリカ在住のジャーナリスト、フリーランスとして仕事をしていた。安定した仕事に就くために山口敬之氏に連絡。
【山口敬之氏】
TBSワシントン支局長。伊藤詩織氏から連絡を受け会うことを許諾。
時系列について
【2015年】
3月28日:伊藤詩織氏が山口敬之氏に履歴書などを添付して送信
4月3日:伊藤詩織氏が山口敬之氏と会食する、伊藤詩織氏は飲食店でかなりお酒を飲む。すし店で記憶が無くなる
4月3日:山口敬之氏が伊藤詩織氏をホテルへ連れて行く
4月4日:伊藤詩織氏は午前5時ごろに痛みで目覚め性的暴行を受けた気づく
【2016年】
7月22日:山口敬之氏は不起訴処分
【2019年】
12月18日:東京地裁、民事裁判で伊藤詩織氏が勝訴、山口敬之に賠償命令
(伊藤詩織氏は飲食時にデートドラッグを使われたのでは?と主張していますがその点について証拠はない)
2016年不起訴処分の原因
2016年に不起訴処分が出たのは明確な証拠がなかったからです。
伊藤詩織氏は記憶を無くした後に性的暴行を受けたと証言し山口敬之氏は「同意の元」での性行為だったと主張。
「心神喪失か抗拒不能となった人に」性行為を行ったならば罪が成立しますが山口敬之氏が「同意の元」と主張しており、それが嘘であると伊藤詩織氏が証明する方法がありません(伊藤詩織氏は記憶がないとしているので)。
お互いの証言が食い違っておりそして明確な証拠もない状況。
日本では明らかな証拠もなく検察が起訴処分とすることは少なくそのために不起訴処分になったと思われます。不起訴が不当とする意見もありますが、不起訴になったことは仕方がないところでしょう。
(ただし山口敬之氏が飲食店に誘ったことについては倫理的な問題があったと考えるべきでしょう。ある意味、面接官とも言える立場のある人間から誘われれば伊藤詩織氏は誘いを断りにくい状況にあります。そういった倫理的な問題が今回の事件を起こしたともみれます)
就活中の伊藤さんにとって山口氏は、自分の命運を握り、自分の上司になるかもしれない存在だった。それを考えると、「立場を利用していない」という山口氏の弁明は虚しい。
就職の相談で会ったのに、1人では歩けないほど酩酊した女性をホテルの自室に連れ込み、性行為に至ったという、ほぼ争いのない事実だけで、倫理的には十分に非難に値する。
今回の判決の後、TBSは「元社員の在職中の事案であり、誠に遺憾です」とコメントしたが、単に在職中だった社員の不祥事というだけで済ませていいはずがない。自社の人の採用を巡る労務管理の問題と受け止めて、こうなった経緯をきちんと検証し、結果を明らかにすべき責任があると思う。
【伊藤詩織さん「性暴力裁判」で勝訴】江川紹子が見た判決・会見…今後求められるものとは(ビジネスジャーナル:江川紹子2019年12月24日)
2019年民事裁判で伊藤詩織氏が勝訴
その後、民事裁判に移り2019年12月18日に伊藤詩織氏が勝訴しました1100万円の損害賠償請求に対して330万円の支払いを命じています。
検察は不起訴としましたが民事裁判では証拠はないもののどちらの主張が正しいのかという優劣で判断した結果と言えます。
山口敬之氏の証言で問題視さた点
「伊藤さんをホテルに連れて行くことを決めたのは、タクシーの車内で伊藤さんが嘔吐した時点で、タクシーに乗るまでは伊藤さんの酩酊の程度は分からなかった」
⇒寿司屋から恵比寿駅は徒歩でわずか5分程度の距離であり寿司屋を出た時点でタクシーに同乗させた点について「合理的な理由は認めがたい」
(酩酊の度合いは分からなかったとする点がおかしいと判断したのでしょう)
伊藤さんがタクシー運転手に「近くの駅まで行ってください」と言い自宅まで電車で帰る意思を示していた
⇒山口さんは、タクシーが目黒駅に到着する直前に、運転手にホテルに向かうよう指示して同行させたと認定
(この点については嘔吐したのでホテルに向かう判断をした可能性はあり合理的判断ともいえそうだが?)
山口さんは伊藤さんが午前2時ごろホテルで目覚めた際に「私は、なんでここにいるんでしょうか」と述べ、酔っている様子は見られなかったと証言
⇒伊藤さんのこの発言自体が「伊藤さんがホテルの部屋に入室することについて同意をしていないことの証左というべき」とし伊藤さんが約2時間という短時間で酔った様子が見られないまでに回復したという点も「疑念を抱かざるを得ない」と指摘
(このあたりの裁判官の判断が合理的かどうかは不明だと感じるところ)
性行為直前の伊藤さんの言動について山口さんは2015年4月18日に伊藤さんに送ったメールで、伊藤さんの方から山口さんが寝ていた窓側のベッドに入ってきたと説明
⇒山口さんは法廷で「伊藤さんに呼ばれたために山口さんが窓側のベッドから伊藤さんの寝ている入口側のベッドに移動した」と証言していることから「性行為の直接の原因となった直近の伊藤さんの言動という核心部分について不合理に変遷している」「信用性には重大な疑念がある」と評価
(メールに残した文章と法廷での証言との違い、この部分が伊藤詩織氏勝訴の判決の一番大きな理由になったと思われます。最初は伊藤さんの方からベッドに入ってきたとしていたのに、現実には自分から移動していた。この部分は大きな違いです)
(参考元:【判決詳報】伊藤詩織さん勝訴、「合意ないまま性行為」と判断された理由…元TBS記者の証言に疑念(弁護士ドットコム20219年12月18日))
伊藤詩織氏の証言について
裁判官は「伊藤さんが自らの意思に基づいてホテルの部屋に入室したとは認められない」と判断。その他山口氏の話よりも合理的と判断しています。
(ただし酩酊状態で記憶があいまいな状況だったはず。この部分については断言することは困難と思われますが、、、)
山口敬之氏の反論
反論の記者会見
・精神科のクリニックでは被害当日の記憶がないと言っているが裁判所では明確に覚えていると主張
・酒が強いのは本当 ワイン一升瓶の後、寿司店の店主が日本酒1升飲んだと供述(本人は日本酒二合しか飲んでないと主張)
・ひどい暴行うけたと供述しているがその直後産婦人科など病院数院に通院、しかしそのカルテに暴行に関する記載はない
・詩織の話にはファクトが1つもない。他にも嘘を付いている点がありうそを付くことが多いのではないか?
・(逮捕令状差し止めについて)私から逮捕令状差し止めは不可能、なぜなら自分は知らなかったから
・デートレイプドラック飲まされたと言っているが全く証拠はない。翌々日までに病院で検査しないと立件不可能
・本当に性被害を受けた人はあんな風に会見で笑ったり上を向いたりしないと性被害を受けた人に聞いた
動画の簡易版
先の動画はノーカット版、以下の簡易的にまとめた動画もあります。
反論手記
こちらの手記も参考にしてください。
裁判について判断が分かれる点
今回の裁判結果については異なる2つの意見があります。
裁判結果は妥当という意見、逆に明確な証拠もないのに伊藤詩織氏の主張を認めるのはおかしいという意見。
裁判結果は妥当
裁判結果が妥当とするサイトは一様に山口敬之氏の証言の食い違いを挙げています。
そしてこの矛盾点について山口敬之氏は明確な説明をしていません。
(明確な説明をしているようであれば教えてください)
山口氏サイドでは、どちらの会見でもこの「伊藤さんがウソをついている」という主張とそれに関する質疑が多く、裁判所が下した「信用性」の判断に対する直接的な反論はほとんどありませんでした。「客観的証拠に基づいて、伊藤さんの主張の矛盾点を複数主張したが、事実認定もされず、裁判所に無視されている」と話したくらいです。確かに判決文を読んでも、被告側が「提出した」という客観的な証拠への言及は見つからず、裁判所が重要視しなかったことが窺えます。
⇒伊藤詩織さん勝訴、誰もが知っておくべき判決の「最重要ポイント」(現代ビジネス2019年12月24日)
山口敬之氏は相手の主張の矛盾点は指摘しているが自分の証言の矛盾については言及していないということですね。裁判官は両者の証言に矛盾があるものの、山口敬之氏の証言により矛盾があると判断したということでしょう。
裁判結果はおかしいという意見
まずは先の山口敬之氏の反論を参考にしてください。
他には伊藤詩織さんが書いた書籍に対するレビューで詳しく書いている人が多いので参考にしてください。
⇒Black Box(伊藤詩織)
自分はそれほどお酒を飲んでおらず、あの程度の酒量で意識を失うなどあり得ない。レイプドラッグをもられた可能性あり
⇒串焼き屋の店主も寿司屋の店主も、彼女は相当量のお酒を自分で注いで飲んでいたと証言。行動もおかしかったことで寿司屋の店員がよく覚えていた
(裁判ではレイプドラッグをもられたという件は争わず。矛盾が明らかになると考えた可能性ありとの指摘)
右膝が激しく痛み、歩けないほどになっていた
⇒監視カメラの映像では全く問題なくハイヒールで大股で早足で歩いている姿が映っていた(ただし暴行のすぐ後ならば痛みがそれほどなく、その後痛みが出ることもあるという視点もあります)
(一方で監視カメラの映像については伊藤詩織氏側がプライバシーの侵害を理由にネットに上げないように訴えている。ここまで露出しているのに映像についてプライバシーの侵害を訴えるのは不自然。ただし裁判では出ているので裁判結果に影響が出るものではないとは思われます)
性交渉の時間は5時頃
⇒産婦人科のカルテには、性交の時間は「2~3時」となっており、伊藤さんの話と一致しない。山口氏の話と一致。
その他、全体的な話になりますが裁判結果では「合意がなかった」と判断していますが、現実には伊藤詩織氏は酔った状態で何を言っていたのか覚えていない部分が多い。
そういった意味では伊藤詩織氏が山口敬之氏に合意を伝えたとしても、それを覚えていない可能性があります。従って裁判所の言うところの「合意がなかった」というのは断定できないと思われます。
伊藤詩織氏は名誉毀損ではすみとしこ氏らを訴える
次に伊藤詩織氏は名誉毀損ではすみとしこ氏らを訴えるという行動に出ました。
ツイッターで悪質な書き込みやイラスト投稿で名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さん(31)は八日、漫画家はすみとしこさんに五百五十万円の損害賠償と投稿の削除、謝罪広告を求めて東京地裁に提訴した。
引用元:SNSに風刺画や「枕営業」…伊藤詩織さん中傷の漫画家ら提訴(東京新聞2020年6月9日)
訴えられた漫画の内容
以下がはすみとしこ氏がまんがに書いていたとされる台詞。推測して書いたのかもしれませんがさすがに駄目だと思うところです(本人はフィクションと言っていますが流石に無理筋)。
「米国じゃキャバ嬢だけど、私、ジャーナリストになりたいの!試しに大物記者と寝てみたわ。だけどあれから音沙汰なし 私にただ乗りして、これってレイプでしょ?」「『事実を書いたら売れないでしょう?だから私はこれを書きました』 マスコミの皆さんもやるでしょう? そうだ デッチあげよう!」
(はすみとしこ氏の漫画に書かれている台詞) |
まとめ
裁判結果は伊藤詩織氏の勝訴でした。山口敬之氏の証言がおかしいという判断。
ただ伊藤詩織氏の証言にもおかしな部分は多々あり(書籍の内容と一致しない)、どちらが正しいのかは判断が困難なところです。そのため裁判結果を出した裁判官の理由もかなりあいまいになっています(伊藤詩織氏の証言がより信憑性が高い)。
あと考えていただきたいのは裁判所の結果が全てではないということです。裁判所が一報を勝訴判断したとしてもそれが一般人から見ればおかしいことも多々あります。だからこそ近年ではその剥離を無くすために陪審員制度などもできています。
本当に今回の裁判結果が本当に合理的な判断なのか?あなたもそれを考えてください。また、他にもたくさんの裁判があるので興味がある裁判だけでも本当に裁判結果が合理的な判断をしているのか確認してください。
「今回の裁判結果はおかしいのでは?」といった声が増えれば裁判結果も少しずつ変わっていくと思われます。そして良い世の中になっていくことでしょう。
あと他にも今回の裁判結果について判断材料があれば随時追加していきます。何かあればコメントなどで教えていただければ幸いです。
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密室で2人の間に何があったのかという問題と、刑事・民事の司法の判断とは、全く別であると認識しておく必要があると思います。現在の状況は、心神喪失または抗拒不能につけこんだのではないにしても、性行為の合意はなかった、という取り扱い。どちらがどう嘘をついている、ではなく、合意があったのか、判決どおりなかったのか。それが問題です。
この件はちょくちょくニュースになっていて気にはなっていたものの、内容的には心底どうでもいいと感じてしまう。最近不倫が世間を騒がせているが、既婚者である自分もひとときの過ちには十分注意して過ごしていきたいと思った。
こういった密室の情事は、どちらが正しいのかは本人たち以外は分かりません。
ただ、女性がレイプされたと訴えれば、それが簡単に認められる世の中も怖い…。
山口氏にも問題があるとは思いますが、この件で左翼が動き、反日に利用しているのは明確な事実です。
海外にまでPRしているのも、反日感情を世界に広める以外の目的が思いつきません。
客観的に見ても、左翼の取り巻きに反日や反安倍政権のアイコンとして利用されているとしか見えません。
言い過ぎかもしれませんが、まるで韓国のいわゆる元慰安婦と呼ばれる方々と同じに見えてしまいます。