韓国政府、北朝鮮の弾道ミサイルを分析中のままなのは何故?(韓国の反応も)

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韓国は2019年5月4日、9日に発射された北朝鮮のミサイルについて分析中という言葉を続けています。飛翔体というあいまいな表現です。

アメリカと日本では短距離弾道ミサイルと断定しているのに何故、韓国だけは分析中として弾道ミサイルと断定しないのか?

北朝鮮を刺激しないのが理由だとは思っていましたが、なんとも釈然としません。

その辺りについて詳しく解説してあるブログで詳細を確認したのでその情報をまとめます。

目次


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北朝鮮がミサイル発射しているのに韓国政府はずっと分析中

北朝鮮が2019年5月4日、9日にミサイルを発射したのですが韓国政府はそのミサイルについてずっと分析中としています。

アメリカと日本は短距離弾道ミサイルとして報道。トランプ大統領はアメリカの驚異にならないとして無反応(ボルトンさんは国連決議違反として怒っているみたい)。

日本も短距離弾道ミサイルは国連決議違反としている他はさほど加熱した報道は見せていません。

一方でミサイル発射から2週間以上が経っても韓国では分析中という言葉がずっと続いています。

韓国大統領府 北飛翔体を「依然分析中」=米高官の「弾道ミサイル」発言に

(以下一部引用)

【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は27日、北朝鮮が今月上旬に発射した飛翔体についてボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が「弾道ミサイル」だったと表明したことに対し、韓米軍当局が依然としてミサイルについて分析中だとの立場を改めて示した。

(一部引用ここまで)

引用元:韓国大統領府 北飛翔体を「依然分析中」=米高官の「弾道ミサイル」発言に(聯合ニュース(ヤフーニュース内)2019年5月27日

 

北朝鮮のイスカンデルミサイルらしい

私がよくチェックしているブログに楽韓WEBというサイトがあります。

今回の北朝鮮の弾道ミサイルについての解説が詳しい。

毎日新聞で「日本の驚異となるのに、驚異とならないとしているトランプを特別待遇するとは何事だ!」という感じのニュースがあったそうです。

それに対して楽韓WEBさんでは「今回のミサイルはイスカンデルミサイルだから日本の驚異とはならない、毎日新聞の報道はレベルが低い」としています。

 

イスカンデルミサイルの概要

イスカンデルミサイルはロシアが製造元。

その射程距離は400kmとされています。改良して500km程度に伸ばすこともできるらしい。

でもDMZぎりぎりから撃ったとして、DMZからの距離がおおよそ450kmほどの対馬にようやく届くかどうかというレベル。秘匿性を高めるために少し奥に行けば日本には全く届かないので驚異にならないとことです。

だから毎日新聞の指摘は筋違いということなんですね。

 

驚異になるのは韓国、中国、ロシア

そして今回のイスカンデルミサイルで驚異になるのは近くの韓国、中国、ロシアとのことです。

北朝鮮は間違っても中国、ロシアにミサイルを向けるはずはないので驚異になるのは韓国だけということになります。

単純に考えて、今回の弾道ミサイルは実験の意味合いもあるけど韓国に対する威嚇と見るのが自然とのことです。

なるほどなるほど、勉強になりますね。

 

明らかな軍事合意違反

そうなると、今回の弾道ミサイル実験は2018年の軍事合意に明らかに違反しています。「南北双方の「敵対行為」をすべて停止する」という内容が含まれているからです。

韓国が約束を守って履行しているのにも関わらず北朝鮮が挑発行為を行ったということでさすがの韓国大統領府も軍事合意に反するとの声明を出しました。

でもそれからすぐに2回目のミサイル発射があったので全く無視された形。

この辺り約束を守る韓国と約束をやぶる北朝鮮ということで既視感ありますね。やはり同じ民族なのかなという印象。

また、これが弾道ミサイルともなれば韓国のほぼ全土が驚異となるわけで北朝鮮融和政策を進めている文大統領としては認めたくない部分。

それで飛翔体とか意味不明な言葉を使ったり、分析中という言葉で逃げているようです。おそらくはほとぼりが冷めるまで分析中にして、みんなが忘れた頃にあれは「弾道ミサイルだった」ということにするのだと思われます。

 

それでも文大統領は北朝鮮へ食糧支援、それに対する韓国国民の反応は?

それでも軍事行動とは別ということで文大統領は北朝鮮への食糧支援は行うとしています。

でも、一方の北朝鮮は食料よりも現金(ドル)が欲しい。

そのため、北朝鮮は韓国を批判しています。

さすがに合意を違反した北朝鮮に対する支援はひどいと怒る国民もいますが支援は必要とする意見も多くその割合はほぼ半数(食料支援について批判的な意見がやや多い)。

挑発を受けてなおも文大統領の北朝鮮への食料支援はある程度は国民の理解を得られているようです。

 

楽韓webは要チェック

そんなこんなで軍事的なお話ならば楽韓webは要チェックですね。

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まとめ

2019年5月上旬の北朝鮮のミサイルについて各国で反応が異なります。

アメリカは国連決議違反としながらも協議を続けたいトランプ大統領は批判を避けている感じ。ただし強硬派のボルトン米大統領補佐官は北朝鮮を批判しています。

日本も国連決議違反ということで一定の批判はしていますがそれほど強硬な感じではありません。

一方で韓国ではずっと分析中、韓国に驚異のあるミサイルということを認めると明らかに韓国と中国の合意違反なので北朝鮮を批判せざる得ない。

しかもその合意が文大統領の数少ない成果のうちの1つなので合意を破棄されらということをできる限り認めたくないということもあるのでしょう。認めたら本当に何の成果もない大統領になってしまいます。というか譲歩だけの合意と判断されその場合は成果がないどころか北朝鮮に譲歩しただけの問題行動とされる可能性も。

もちろん韓国が合意違反や国連決議違反とすることで北朝鮮を刺激したくないということもあるでしょう。

こんな感じで身動きが取れなくなることをおそれて何も動いていないという感じが今の韓国政府の状況のようです。

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