橋下徹氏の交渉術なら韓国と合意できる?

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橋下徹「日韓交渉で延々と平行線が続いてしまう根本原因」ということでPRESIDENT Onlineに寄稿文を書いています。交渉上手の橋下氏ならば韓国ともうまくやっていけるのでしょうか?それとも無理なのでしょうか?寄稿文の内容などを確認していきましょう。

目次


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記事「橋下徹「日韓交渉で延々と平行線が続いてしまう根本原因」」より

記事をざっくりとまとめると以下のような感じ。

記事タイトル:橋下徹「日韓交渉で延々と平行線が続いてしまう根本原因」

 

<記事をざっくりまとめてみると>

  • まず日韓関係で合意を結ぶのに「歴史認識の一致」は不要
  • 現在の日韓関係はその悪い典型。歴史認識の違いという価値観・哲学的なものを交渉に持ち込んだら、延々平行線が続いてしまう
  • 日韓で交渉をまとめたいのであれば、歴史認識で折り合うことを考えず、そこは平行線のままで、相互の要望と譲歩のリストを整理し、お互いに譲歩のカードを淡々と一枚ずつ切り合っていくしかない。お互いに「これだけは絶対に譲れない」というところを獲得できれば交渉は成立するし、絶対に譲れないところを獲得できなければ、交渉を決裂させるしかない。歴史認識の一致は不要
  • 2019年10月に署名された日米貿易協定は、交渉が成立した良い例だ。もちろん、批判しようと思えばいくらでも批判はできる。「日本は譲歩し過ぎだ」「日本の負けだ」と言う人もいる。日本にとって大きなものは得られなかったが日本が守るべき必要な「コメや輸出自動車」の関税だけは守れた。一方のアメリカも「農産品の輸出拡大」を死守できた
  • 交渉を批判するのに、譲歩した部分だけを取り上げても意味がない。何を死守すべきなのか、それは死守できたのか、その観点で交渉は評価すべき

参考元:橋下徹「日韓交渉で延々と平行線が続いてしまう根本原因」(PRESIDENT Online2020年4月13日)

 

橋下氏の交渉術なら韓国と合意できる?

橋下氏の交渉術なら韓国と合意できるのでしょうか?橋下しは弁護士ということもあって交渉のプロです。期待できるかと思って確認しましたが、、、個人的にはがっくりの内容でした。

 

アメリカとの合意は成功事例

橋下徹氏によれば2019年10月に署名されたアメリカとの日米貿易協定は成功した交渉事例とのことです。

確かに外野からいろいろと言われました。日本の農産業を潰す気か?とも言われました。

しかしながら日本は「コメ、輸出自動車」の関税だけは守れた。一方のアメリカも「農産品の輸出拡大」を果たした。

日本は最低限守るべきは守って何とか合意に結びつけたのです。もちろんアメリカからの農産品の輸出拡大で日本の農家は打撃を受ける部分はあるかもしれません。それについては補助金などで守るという選択をしたということです。絶対に守るべき部分を守って最悪の状況を免れたということ。アメリカという強者に対して弱者なりに頑張った交渉。

当然のことながら一方的な合意はありません。橋下氏によればアメリカとの日米貿易協定はお互いに妥協できる部分は妥協して合意に至った素晴らしい交渉で良い事例と紹介しています。

 

韓国とも同じようにすれば良い?

そして橋下氏は日本は韓国とも同じように交渉すれば良いと結論付けています。

日本が絶対に譲れないもの、そして韓国が絶対に譲れないもの。それを突き合わせて合意するならば歴史的認識のすり合わせも必要なく合意はできるというものです。

たしかに説得力のある意見です。何となくうまくいきそうな気はします。しかしながら橋下徹氏は肝心なところを見落としています。わざとなのか?それとも本当に見落としているのかは定かではありませんが、、、。

 

残念ながら韓国は約束を守らない国

お互いに妥協して合意を目指すというのは重要なことでしょう。

そして橋下徹氏の寄稿文を見るとあたかも韓国相手には日本が感情的になっているから合意できていないかのように書かれていますがそれはおかしい。

現実に日本は韓国に対し何度も冷静に協議し譲歩できる部分は譲歩して合意しています。日韓請求権協定しかり最近では慰安婦合意しかり。それ以外にも慰安婦問題で一度謝罪すれば二度と蒸し返さないという約束のもとに謝罪した。

すなわちお互いに妥協できる部分は妥協してお互いの利益のために何度も合意や約束を結んでいます。

しかしながらそういった合意や約束を一方的に破ってきたのが韓国なのです。苦労して合意に至ったのにそれをひっくりかえして最初に戻そうとする、それが韓国。

まずは韓国がアメリカのように約束を守る国ではないという認識をする必要があります。

いつも深いところまで考える橋下徹氏の寄稿文なので相手が約束を破った時についてまで言及しているかと思ったのですが残念ながらそれはありませんでした。これまでの韓国との交渉ならびに韓国の約束破りから考えると、橋下徹氏の考えではうまくいかないのは明白でしょう。

というか橋下徹氏の言う通りやってきてうまくいっていないのが今の日韓関係です。今回の橋下徹氏のいう通りにやっても単純に失敗を繰り返すだけ。

だからこそ今の日本は韓国の約束破りに対して新たに交渉しても意味はないとして「まずは約束守りましょう」「過去の合意を守ってから次の話をしましょう」と韓国に伝えているのです。それを韓国側が突っぱねているのが今の状況なので日本はどうにもしようもない。

 

橋下徹氏の狙いは?

橋下徹氏がその辺りの韓国の横暴な行動を知らないはずはないので、今回のような中途半端な寄稿文の内容はどうにも首をかしげるところです。

一定の人気取りにはなるかもしれないのでそういった計算の上での寄稿文かもしれません。

最近は大阪吉村知事の頑張りもあり維新の人気が上がってきているのでその勢いを利用して政界進出も考えているかも。

この辺りはあくまでも推測の域なので何とも言えませんが、、、。

さすがに今回の寄稿文の内容レベルでは韓国とうまく交渉できるとは思えないところです。

 

結局、朝日新聞や毎日新聞と同じ?

また橋下氏の主張は結局のところ「韓国と再度議論せよ」ということになります。

2019年は韓国の約束破りで日韓の関係がこじれたのですが、朝日新聞、毎日新聞はそれを強引にどっちもどっち論にして議論や交渉を促すような報道をしていました。

今回の橋下氏の寄稿文は基本的に韓国への譲歩を求める韓国寄り報道とそれほど大差ないという考え方もできます。

(ネットでは韓国の手先ではないのか?という厳しい指摘もありました。さすがにそれは言い過ぎですが現実には日本に一方的な譲歩を求めているようにも見えます)

韓国には安易に譲歩してはいけないのは明白。橋下氏の主張は受け入れられないと言えるでしょう。

 

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5 件のコメント

  • 韓国と交渉しようとする事自体が韓国という国を理解してない証拠。
    こんな碌でもない国を相手にしてたら日本もおかしくなるわ。

  • 強いて言うなら韓国と一番上手く付き合っているのは中国です
    中国式対韓国交渉は「殴る→一方的に要求する→(韓国がどう対応しても、とりあえず)殴る→要求に従ったなら少し弱めに殴るor従わないなら加減無しに殴り続ける」
    要するに、DV夫と被DV妻の関係です

  • 当たり前の事が通用しないのが韓国なのは誰もがわかってる事なので人気稼ぎにしか思えないですね。

  • 交渉して合意に至っても結局覆されるのだから、真面目に交渉するのがバカらしくなりますね。

  • 交渉は無意味という歴史を体験し続けてますので、利益より被害が出ないよう防衛対策をして欲しいです。

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