韓国2020年6月1日～10日の輸出は20.2%増、1日あたりは-9.8%

韓国2020年6月1日～10日の輸出は20.2%増、1日あたりは-9.8%となりました。稼働日が多くなっているので輸出は増えているように見えますが実質的にはまだ輸出減少の傾向にあるようです。その辺り報道の内容を解説し、韓国の反応をチェックします。

記事「韓国、６月の輸出も厳しく…一日平均で９．８％減」より

記事をざっくりとまとめると以下のような感じ。

韓国2020年6月1日～20日の輸出も前年比で減少だが回復傾向

韓国2020年6月の輸出も前年比で減少傾向となっていますがが4月、5月に比べると回復傾向となっています。

2020年6月1日～10日の輸出は前年同期比20.2％増

2020年6月1日～10日の輸出は前年同期比20.2％増でした。

大幅に増加しているように見えますが稼働日が多い関係です。1日あたりで見ると前年比-9.8%と減少しており厳しい状況が続いています。

しかしながら4月（1日あたり換算-17.4%）、5月（1日あたり換算-18.4%）の新型コロナの影響をもろに受けた厳しい時期から比べると6月（1日あたり換算-9.8%）ということで回復傾向がみられます。

（参考：韓国の2020年5月輸出は前年比23.7%の大幅減少）

（参考：韓国2020年4月は99ヶ月ぶりの貿易赤字、輸出は24.3%の急減）

（参考：韓国2020年3月輸出は0.2%減で大善戦！？）

6月1日～10日の輸入は8.5%減の大幅減少

輸出だけでなく輸入も減少しています。8.5%の増加。1日あたりに換算すると減少で輸出よりも減少幅が大きくなります。

輸出よりも輸入の減少幅が大きいということで6月1日～10日の貿易収支は13億ドルの赤字となっています。

この数字だけを見ると6月の貿易収支の赤字転落も危惧されるところですが、韓国の場合は月末に輸出が増え輸入が減る傾向にあるのでこの程度の赤字ならば6月全体としては黒字になる可能性が高いと言えます。

例えば5月の場合は5月1日～20日までの貿易収支は27億ドルの赤字でしたが最終貿易収支は4億4000万ドルの黒字になっています。

（参考：韓国の2020年5月輸出は前年比23.7%の大幅減少）

今後の展望は？

韓国政府関係者によると6月も輸出は減少する可能性が高く、その後7月～9月期までは輸出は回復しないと見ています。

そして10月ぐらいから輸出の回復傾向が見られると予想。

ただしアメリカと中国の貿易戦争や新型コロナといった変数があり状況は流動的です。

韓国の反応

韓国の主な反応は以下の通り。

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