サムスン電子は次世代QNEDの開発とQD-OLEDの量産へ

サムスン電子は次世代QNEDの開発とQD-OLEDの量産へ
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サムスン電子はLCDを2020年中には生産をストップ、QD-OLEDの量産を進めると共に次世代QNEDの開発へ軸足を移すようです。その辺り報道の内容を解説していきます。

目次


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記事1「Samsungが急ピッチで進めるQD-OLEDの量産準備 – ローツェに装置を追加発注」より

記事をざっくりとまとめると以下のような感じ。サムスン電子はまずはQD-OLEDの量産を中国で進めるとしています。

記事タイトル:Samsungが急ピッチで進めるQD-OLEDの量産準備 – ローツェに装置を追加発注

 

<記事をざっくりまとめてみると>

  • 半導体およびディスプレイの基板自動搬送システムメーカーであるローツェは2020年1月22日に同社の韓国子会社「RORZE SYSTEMS CORPORATION」がSamsung Electronicsのディスプレイ製造子会社Samsung Displayから318億ウォン(約30億円)相当のディスプレイ製造装置を受注したと発表
  • すでに28億円相当の受注を受けており合計で58億円相当の受注を受けている状況
  • ローツェの2020年2月期第3四半期決算説明資料によると、Samsung Displayは、忠清南道牙山(アサン)市湯井(タンジョン)のディスプレイ量産工場内で今後5年間で13兆ウォン(1兆3000億円)規模の新規設備投資を行い次世代QD-OLED(量子ドット有機EL)ディスプレイパネルの量産ライン設置の準備をしている
  • 早ければ6~7月には装置搬入が始まり、2021年上半期には生産を始める見込み

参考元:Samsungが急ピッチで進めるQD-OLEDの量産準備 – ローツェに装置を追加発注(マイナビニュース2020年1月28日)

 

記事2「サムスンプレミアムTV次勝負はQNEDディスプレイ」より

記事をざっくりとまとめると以下のような感じ。サムスン電子は次世代QNEDの開発も着々と進めているようです。

記事タイトル:サムスンプレミアムTV次勝負はQNEDディスプレイ

 

<記事をざっくりまとめてみると>

  • サムスンが次世代ディスプレイQNED(量子ドットナノLED)の開発に着手している
  • すでにいくつかの中小機器メーカーはサムスンディスプレイからQNED生産に必要な機器の受注を受け開発・生産を進めておりすぐに提供するとのこと
  • QNEDは現在量産を開始しているQD-OLED(量子ドット有機EL)の次世代モデル
  • QLEDは過去にはソニーも開発していたが価格面で有機ELに勝てず存在感が薄い状況だった。サムスンはマイクロLEDを更に小型化したナノLEDを使って開発を始めている
  • QNEDはうまく開発できれば夢のような商品。またサムスン電子の半導体とディスプレイの両面の強さを生かすことで完成される商品であり他の追従を許さない可能性もある
  • メリットは寿命や低消費電力、バーンインの解消など。これまでの技術では困難だった大画面8Kなどを実現できる可能性も

参考元:サムスンプレミアムTV次勝負はQNEDディスプレイ(韓国語・韓国経済2020年3月5日)

 

サムスン電子はLEDに見切りを付けて量子ドットディスプレイへ

サムスン電子はLEDに見切りを付けて量子ドットディスプレイへ軸足を移しています。

 

LEDは中国勢が量産で制覇

LED(液晶ディスプレイ)はかつてはサムスンでも稼ぎ頭の1つでしたが中国勢が量産を開始したことで価格が急速に下落。

サムスン電子で生産しても作れば作るほど赤字になるという状況になってしまいました。

そこで次世代ディスプレイに急速に軸足を移しています。LCDの生産は遅くても2020年中にはストップするとされています。

(参考:サムスンが来年から大型LCDパネルの製造を中断へ

 

QD-OLEDの量産

そしてQD-OLED(量子ドット有機EL)、QD、QNED(量子ドットナノLED)など量子ドット技術を使ったディスプレイに軸足を移しています。

まずはすでに韓国国内で量産しているQD-OLED(量子ドット有機EL)の生産を増やすということで中国に大型ラインを設置。2021年からのスタートを目指しています。

 

QNEDの開発

それと共に更にその次世代になるQNED(量子ドットナノLED)の開発を進めています。QNEDは有機ELの弱点である寿命バーンインの解消する可能性があるとして期待されています。また低消費電力で大画面、高画質の切り札になるかもしれません。

このQNEDはサムスンの半導体技術とディスプレイ技術が融合された商品になるので他のメーカーは追従できない可能性も。実現すれば夢の製品と指摘する専門家も多くLGディスプレイを筆頭とした他のディスプレイメーカーの驚異になるかも。

すでに韓国内売上高1位のディスプレイ機器メーカーであるエスエフエーがそのQNEDの量産プロセス装置の一部を開発しているとの情報もあり早々に実現する可能性があるかもしれません。

ただし、まだ研究段階でもあり量産時期などを言及するには時期尚早という指摘もあります。

 

韓国の反応

韓国の主な反応は以下の通り。

<韓国の主な反応>

  • さすがサムスン、世界を圧倒しようとしていますね
  • QDも問題はあるからまだまだ技術革新が必要
  • LGと競争して良いものを作って欲しいね
  • バーンインが気に入らない。早く良い製品を作って欲しい
  • OLEDは寿命短いからねぇ。TV用ではなくスマホ用でしょ

 

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1 個のコメント

  • 現政権の財閥嫌いは間違いなくサムスンの力を奪っている。一般の韓国人はホルホルしたいだけなのでこういう記事を読むとよだれを垂らして喜ぶんだろうね。しかしサムスンの経営陣は神経を張り詰めているだろう。まず資金繰り。貧弱な自国では資金調達ができない。外資頼りだ。ホルホル記事は株価対策と睨んだ方が良い。

    今までは政府のバックアップで輸出奨励金や税金軽減、ついでに不明朗な会計処理や脱税もおめこぼしをしてもらって息ができたが、財閥殺しと冷酷な司法長官が文政権のトップに収まった。もはや『情け深い・手厚い支援』は期待できない。こうしている間もサムスンの借金は膨れ上がり、外資は逃げ足が速い。
    政府の後押しがないサムスンの戦力は半分だ。韓国にできることは中国もできる。ベトナムもできる。ベトナムはすでに韓国を見下している。忘れてならないのはベトナムはTPP加盟国で韓国はそうではない。韓国の輸出市場はどんどん小さくなっていく。韓国人は信じないだろうが、格下のベトナムに出稼ぎに行く未来が待っているんだよ。

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